株価が吹き上げるように急騰したときには、ひとまず売っておこうという気分から売り物が出ます。 これが吹き値売りというものですが、値が吹くような場合は、売るのが賢明といった教訓を意味した言葉でもあります。
ドテン売り越しというのは、買い方が売り方に転じることをいいます。
含み損益というのは、土地・建物や有価証券などの時価と簿価の差額のことをいいます。 日本では長い間「取得原価主義」をとってきたため、貸借対照表上の価格と実際に売却した場合の価格に大きな差が生じていました。 1980年代後半のバブル期以前は、有価証券や土地に大きな含み益が生じた一方、バブル崩壊以降は反対に含み損を抱える企業も多く、バランスシートが実態とかけ離れるようになりました。 そうした反省を受けて、1991年3月期決算から有価証券報告書に上場株式や先物取引などの時価評価額を記載することが義務づけられました。 このほか、現在では時価会計の導入により、金融商品の評価損益が会計上、株主資本に反映されるようになりました。 さらに、2006年3月期からの減損会計の適用で土地など固定資産の含み損を一定の条件で処理することが義務付けられました。
□手張り □中位株、注意銘柄