金融の法律基礎知識U



希薄化について

希薄化とはどのようなものですか?

希薄化というのは、時価発行増資や、新株予約権の権利行使などによる発行済み株式数の増加により、1株当たり利益の減少を招くことをいいます。

なお、株価の下落につながりますので、希薄化を招く恐れのあるエクイティファイナンスは忌避されます。

希薄化を招く、招かないについて

希薄化を招くかどうかは、調達資金がいかに収益性の高い案件に投資されるかどうかによって決まります。

しかしながら、株価収益率が高い企業の場合は、調達資金を事業投資より収益性が低いといわれている金融資産投資(or 借入金の返済)に振り向けても希薄化を招かないことがありえます。

関連トピック
希薄化防止条項とはどのようなものですか?

希薄化防止条項というのは、新株予約権付社債が発行された後、株式の時価あるいは転換価格・行使価格を下回る価格で新株が発行されたときに、転換権・行使権の希薄化があったものとして、転換価格・行使価格の引き下げを定めた契約のことをいいます。

なお、転換価格・行使価格の修正方式には、時価方式と転換価格方式がありますが、日本ではだいたい時価方式を採用しています。

時価方式とは?

時価方式はプライス方式ともいい、株式の時価をもって転換権・行使権の価値とみなし、これを下回る価格で新株が発行されたとき、転換権・行使権の希薄化があったものとして、次のように新たな転換価格・行使価格を算出します。

⇒ 新転換・行使価格=旧転換・行使価格×(既発行株数+新株払込金額÷時価)/(既発行株数+新発行株数)

転換価格方式とは?

転換価格方式は、新株予約権付社債が発行された後、その転換・行使価格を下回る価格で新株が発行されたときに転換権・行使権が希薄化するものとして、次の式により新転換・行使価格を計算します。

⇒ 新転換・行使価格=旧転換・行使価格×既発行株数+新株払込金額/(既発行株数+新発行株数)


株主提案権とは?
企業改革法とは?
証券取引法上の企業内容開示制度について
希薄化とは?
逆張りとは?
株不足とは?
企業内容開示制度とは?
期待投資収益率とは?
希薄化防止条項とは?
強弱とは?

フリーキャッシュフロー
グラマー・ストック

金融審議会、金融相場

ルーブル合意はドル安修正宣言
FXに役立つテレビ番組
米国経済指標
ユーロの上昇要因・下落要因
経済指標、金利、景気の基本
デモ取引で操作方法を確認
損失額とレバレッジの関係
評価損・評価益、決済、リスクヘッジ
政策金利と通貨の関係
織り込み済み、速報値・確報値
スイスフラン(CHF)の上昇・下落要因
サマータイムは1時間ずらして考える
FX会社選択のポイント

Copyright (C) 2011 金融の法律基礎知識U All Rights Reserved