希薄化防止条項とはどのようなものですか?
希薄化防止条項というのは、新株予約権付社債が発行された後、株式の時価あるいは転換価格・行使価格を下回る価格で新株が発行されたときに、転換権・行使権の希薄化があったものとして、転換価格・行使価格の引き下げを定めた契約のことをいいます。
なお、転換価格・行使価格の修正方式には、時価方式と転換価格方式がありますが、日本ではだいたい時価方式を採用しています。
時価方式とは?
時価方式はプライス方式ともいい、株式の時価をもって転換権・行使権の価値とみなし、これを下回る価格で新株が発行されたとき、転換権・行使権の希薄化があったものとして、次のように新たな転換価格・行使価格を算出します。
⇒ 新転換・行使価格=旧転換・行使価格×(既発行株数+新株払込金額÷時価)/(既発行株数+新発行株数)
転換価格方式とは?
転換価格方式は、新株予約権付社債が発行された後、その転換・行使価格を下回る価格で新株が発行されたときに転換権・行使権が希薄化するものとして、次の式により新転換・行使価格を計算します。
⇒ 新転換・行使価格=旧転換・行使価格×既発行株数+新株払込金額/(既発行株数+新発行株数)
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